先日壊してしまったiPhone5の代替機を快く貸してくださった 岩切一正氏より
MOOXというメーカーのX9とX7というインイヤーヘッドホンの
インプレを依頼されたので聴き比べを。
比較対象は普段使いのAtomic Floyd Twist Jax
試聴音源はiTunesでAppleロスレスエンコードしてiPhoneに転送したモノを。
先ずX7の方から。
セラミックハウジングを採用してとてもコンパクトなサイズ。
軽くて耳への収まりも良い感じ。イヤーピースはシリコン。
マイク内蔵のリモコンが装備されていて電話の送受話が可能。
音はというと中高域の膨らんだ感じの印象。正直、低域は物足りなさを感じる。
X7を使っての送受話も試してみたけれど、互いにストレスなく会話出来る印象だった。
音楽を聴くにはもう少し低域が出て欲しいかなぁ…。
でも通話にも対応するためにはこのくらいの低域感が丁度良いという気もします。
音源に依っては丁度良い具合に感じることもあるので、これはこれで良いのかも。
Atomic Floydで唯一気に入らないポイントのコードからのタッチノイズが
気にならないレベルなので、普段使いのイヤホンマイクとしては十分だと思います。
耳への収まり具合は普通に着けても、耳の後ろを回して所謂シュアー掛けで着けても
良い感じで収まりますね。
さてX9の方はというと。
ハウジングはスチール合金でズッシリ。イヤーピースはシリコンの他に
MOOX-T2 Cushy foamという低反発素材のモノが付いている。
内蔵のドライバがX7は5.6mmだったのがX9は8mmのモノを搭載している。
音はX7よりも精細な印象。低域も良い感じの押し出し具合。
とはいえAtomic Floydに比べると膜一枚掛かった感じの印象。
MOOX-T2 Cushy foamのイヤーピースでは悪くないバランスだったけれど、
シリコンのイヤーピースに替えると低域が膨らむ印象。
この辺りは好みによって替えてみると良さそうですね。
ずっしりと重みのあるハウジングから想像できる低域の音量感そのままの印象で
中域から高域まで其れなりに再生出来ているので音楽を聴く為の全体のバランスは、まあ良い感じ。
クラブミュージックとかの重低音を求める向きにも悪く無さそうですね。
X9そのものには関係ないのだけど、パッケージングが凝っていて
開く時にどう開けたらスムーズに取り出せるのか悩みました。
X7くらいシンプルなパッケージングで良いのではなかろうか。
とまあ、X7とX9を取っ替え引っ替えアレコレと聴いてみましたが、
個人的には、X7をiPhone用に日常使いにするのは気軽に使えてアリかもです。
X9の方は、僕には出番が無さそうです。Atomic Floydを使います。
とはいえ比較対象の音質が良すぎるのか。
ちょっとチープな印象になってしまったかも…。申し訳ない。